今年読んだ本で、一番ヨカッタのはコレ。
リリー・フランキー著
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
わざと泣かせよう、感動させようみたいなベストセラーや、
押し付けがましいプラス思考本とかはあんまり好きじゃなく、
この本もベストセラーなだけにずっと様子見してた本。
今までリリー・フランキーのエッセイなんかは読んだり、
テレビで見たりして、下品でエロぃ事言うわりに
子供っぽくてかわいくって、言葉の選び方が良く、おしゃれで
多才で大好きな男。
やっぱり買おう!っと思って本屋サンに走る。
本の帯に「泣いた」だの「感動」とかびっしり書いてあり、
挙げ句の果ては「家族」のあったか悲しい話っぽぃじゃないですか。
そぉいうのって苦手。
わざとらしいくらいの作り作ったような「自分が後悔しちゃうの
嫌だから、こうしてヤリマシタ」系のゴテゴテ押し付け家族愛
みたいのがどうもぃゃん。
リリーさんから押し付けがましい愛とか垣間見える本だったらャダなー。
しかも、お母さんが亡くなるまでの話しだし、自分の父親とかぶる気も
しちゃうし。っとか思いつつ、本を買って数日様子見。
チラチラ表紙だけは気になって見ちゃったりシテ。
もうイイや!せっかく買ったんだし、リリー…(;´д⊂)ィャソ
って思っても読むか!
っと読みはじめたのデス。
さわり淡々として、独特のカワイイ言い回しなんかに
『押し付けがましかったら…』という気持ちも薄れ、
笑っちゃったりしながら読んでたのですが、
途中、すごく自然に「クゥ(;д;)」っと来て目頭熱くさせ…
っというか、ホットカーペットの上でorz←こんなんなりながら
ティッシュの山を作っていた事はいうまでもアリマセン。
自分の父親の時の事とダブったりして。
このくらいの量だと半日〜一日くらいあれば読めちゃうのでぃすが、
最後になっていくにつれ、この先に書いてある
「いつかホントにやってくる事」が読みたくなくなってきて、
一日休憩を入れる。また気になって読み出す。
リリーさんの強い愛情を感じても、けっして押し付けがましくないし、
飾らない、わざとらしくない、読んでるうちに
会った事もないリリーのお母さんやお父さんに
知らんウチに愛情すら感じてしまぅ。
子供がいたらこんな親になりたい…というより
今ならむしろ姑にしたい!そして自分の親の様に接して
仲良くほのぼのしたい。
そんな風にコレを読んだだけで思わせられるのは、
リリーさんが本当にお母さんやお父さんを愛してるからなんだろぅ。
無理矢理泣かせようとして書く本とはぜんぜん違う。
ほんっとこの人の文章は面白くて、下品だけど、あったかくて、
可愛くて、哲学的で言葉にムダがないケド、足りなく無く、
具体的なイメージが描きやすくて読みやすい。
やっぱりこの人は理想の人ねぃ!
更にリリー・フランキーにホレマシタ。